アレ屋

アレな人がゆるくアウトドアを楽しみます。

2019年4月27-29日山梨県 編笠山 権現岳 赤岳

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2泊3日で南八ヶ岳は赤岳に行って来ました。コースは編笠山権現岳→赤岳です。

行きの特急でたまたまお隣になった方から、ザイル無しでそんなとこ行くの!?と言われ、山行前から戦慄が走ります。

今回はデポして山頂を目指すスタイルではなく、常にフル装備のザックを背負ったままの縦走です。

アクシデントや装備類は最後にまとめました。

 

 

 

1日目

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11時過ぎにJR小淵沢駅からタクシーで観音平へ。30分ほどで到着しました。

予約しておいたのですが、駅前には数台タクシーが並んでいました。料金は約3,500円。

ここからまずは編笠山へ登り始めます。

 

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足慣らしにと樹林帯をのんびり歩きます。


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徐々に残雪が見え始めます。


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この分岐から軽アイゼンを装着し、山頂を目指します。


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山頂は凄まじい風で立っているのもままならないくらいでした。誰もいません。


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山頂から青年小屋まで下り、テン泊です。

この日はマイナス12度くらいまで下がったようです。寒いので夜はシュラフごとザックに足を突っ込んで眠りました。

 

2日目

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青年小屋から編笠山を見上げところ。

ゴロゴロと大きな岩が多く、昨日は山頂から下るのに苦労しました。


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天気が良かったので、遠くに富士山が見えました。


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青年小屋のテン場から尾根に登り、権現岳を目指します。ここはノロシバと呼ばれる地点。

次に西ギボシから岩壁を登り始めます。岩壁…何て所に来てしまったんだ…

そう言えばこの日は環水平アークが出現したのですが、この後の壮絶な岩登りで余裕が無く、写真を撮れませんでした。


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西、東ギボシを超え、権現小屋に到着。

青年小屋から尾根に上がれば呑気にトレッキング出来ると思っていたのですが、雪付きの岩登りを体験しました。大げさに言えばアイスミックス。

怖くて全然写真に残せなかったのですが、よくここまで来たなと。もう帰りたい。しかし登れても怖くて降りられず…

ザイルの必要性が分かりました。


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そして、ようやく赤岳、阿弥陀岳が目視出来る距離に。
権現岳から先は長い下り梯子(ゲンジー梯子)からキレットへ突入し、アイゼンを履いたまま慎重に1段1段下ります。怖いので休憩なしです。61段20m程あるようです。

ここから先は岩場を登り返したりでかなり疲労しました。本当に一般縦走路・・・?

折れそうな心のまま、登って下ってを繰り返してようやく赤岳が見えたかと思うと、単に次のピークが現れただけだったり、メンタルもやつれていきました。

実は一時、体力が危うくなり、キレット小屋で一泊しようと企みました。下って近くまで行きましたが開いておらず。どうも夏季のみ営業されているようです。

進むかどうか悩み、まだ13時くらいだったため進むことに。

 

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天狗尾根の頭付近です。赤岳の核心部です。右奥に鎖と梯子が見えます。

キレットから先は岩をよじ登る箇所が多くあり、片足しか置けない足場に所々雪が付いていたり、凍りついている箇所があり、緊張の連続でした。鎖場、梯子がいくつもあります。小さなテラスを見つけては休憩を繰り返し、四つん這いで登ります。

 

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命からがら核心部を超え、後は山頂を目指すのみ。山頂直下はどうやって登るんだろうとばかりに見上げます。

ここで時間は17時を過ぎてしまい、仕方なくビバークすることに。岩登りがこんなに大変だなんて。

翌日の天気も良い予報のため、朝早く登ってしまう作戦に切り替えました。

 

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飲み水を切らしてしまい、雪を溶かして水作りです。1Lほどの水を確保するのに1時間もかかりました。

※不衛生なため自己判断で

21時頃には床に就いたのですが、夜中に強風が吹き、目が覚めました。翌日、出発後もずっと続いていました。

 

3日目

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いきなり山頂です。

強風の中、寝床撤去からガスの合間を縫って余裕なく登っていくうちに山頂に到着してしまいました。山頂直下は正面からは見えない岩場をトラバースし、多数の鎖がありますが、あまり使わずに歩けます。天狗尾根の頭まで来られた方なら何とか登れます。

この後、文三郎尾根を下ります。写真が無いのは大変な下りだったからです😓

赤岳直下の分岐から文三郎尾根へ鎖場が続き、疲労が激しい私は鎖にしがみ付くかのように降りていきました。

高度感もさながら、急坂が多いのでキツイ下りでした。

 

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行者小屋に到着です。まだ営業していないことは事前チェックで確認済でした。ひとまず飲料水を確保するため、雪を溶かし、500mlほど沸かします。煮沸した雪水はおいしくないのですが、しょうがありません。

 

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行者小屋から美濃戸へ向かう途中、倒木が沢山ありました。中でも特に強烈だったのがこれ。

折れてそれほど日が経っていないようで一体何があったのか。

それから美濃戸まで水が保たなかったので、途中の沢で水を汲みました。煮沸雪水に比べてうまいのなんのって。これが南八ヶ岳の天然水。

※とは言っても不衛生なので(略

 

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無事、美濃戸に到着。

行者小屋からは樹林帯なのですが、時折クラストしており、アイゼンを外して歩き始めて見事に転びました。

 

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美濃戸から美濃戸口まで歩き、美濃戸山荘で山菜うどんを頂きました。

 

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そして後はバスに乗って茅野駅へ向かい、帰路に着きました。

ここからはアクシデント(汚い話あり)や装備の話です。

 

アクシデント

準備不足や判断ミスといった自分の不注意によるものばかりです。

アクシデントその1

テントのポール2対のうち、1本のゴムが伸び切っており、連結出来なくなっていました。

そこである程度ポール全体をスリーブに通し、最後の1本を連結する際にゴムを切って連結し、テーピングで固定しました。

ポールは折れているわけじゃないので連結出来れば何とかなりました。あと、アイゼンで踏んづけてテントのフロアシートに穴を開けてしまいました。

※後日モンベルに問い合わせたところ、ポールもフロアシートも修理可とのことでした。

 

アクシデントその2

カトラリーを持って来るのを忘れて、カレーを食べるときにファーストエイドキットに入っていたピンセットで食べました。食べにくい。

さらにマグカップも忘れ、スープを飲んだり、紅茶を入れることが出来ませんでした。

 

アクシデントその3

マップサコッシュに入れていた地図が私の不注意により飛ばされました。ジップ部分はきちんと閉じておかないと。

 

アクシデントその4

2日目、ビバークというか仕方なくキャンプ指定地外でテントを張った翌朝、強風のため、いわゆるンコが出来ませんでした。これも仕方ないので泣く泣くテント内で携帯トイレに…

※これはあるある?

 

服装

1日目

上はモンベルの薄手スーパーメリノウール、パタゴニアR2、モンベルのストリームジャケット。

下はモンベル厚手ジオライン、モンベルノマドパンツ、モンベルアルパインパンツ。

パタゴニアのR2は最高です。寒くないし、暑過ぎません。

 

2〜3日目

1日目と違うのは、上のインナーがモンベル厚手ジオライン、下はスパッツを装着しました。吹雪いていたのでゴーグルも着用していました。

 

装備

ヘルメットやピッケル、アイゼンは12本爪。ザックは65Lで総重量は23.2kg(うち水が3.5kg)

 

食料

朝は無印のバナナバウム+何かしらスープ。

昼は行動食のみ(チョコや羊羹)

夜は米を炊いてカレーです。

飽きます。そして食欲がわかないので食べられない…ゼリー飲料は嵩張りますが、今度は取り入れてみよう。

 

山の状況

雪のある箇所はよく踏まれていて歩きやすかったです。ただ、クラストしていたり、アイゼンなしでは危険な箇所が多くありました。ラッセルは無く、たまにグズグズの雪に足をとられ、太ももくらいまで埋もれることが何度かありました。3日目のみ強風が吹き荒れていました。

 

行動時間

1日目 11:38〜17:27 5時間49分

2日目 7:04〜17:08 10時間4分

3日目 6:42〜13:32 6時間50分

 

所感

私は岩登りの経験はありませんが、小説や雑誌で得た知識を元に登ってみました。

登山道なのか崖なのか分からない道を四つん這いでよじ登り、そして下り、滑落の危機も多々ありました。

登っている最中は滑落が過り、何度ももう岩場は嫌だと考えても歩き続けてしまいます。それに樹林帯であの感覚は体験出来ないと思います。

いや、ハマってませんので、もっとイージーな山でなら…

しかしながら今回の山行で20kg超のザックを背負ったまま3日間歩き続けることが出来たので、今後自分の登れる山が増えたように思えます。歩くペースは遅く、フラフラで息も切れ切れでしたが。

今回はたまたま運良く登れただけと戒め、さらなる体力づくりや岩場の知識、経験を増やしていこうかなと。

いつかは劔や穂高へ…!