アレ屋

バイクで登山口まで

2021年2月20-22日 2泊3日八ヶ岳 赤岳 阿弥陀岳

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2泊3日で赤岳と阿弥陀岳へ。

行程自体は日帰りでも行けそうなコースですが、いつもの交通手段の都合と積雪期ということで長めに。

阿弥陀岳は残念ながら途中で引き返しました。

以前の山行はこちら。

alessiareya.hatenablog.jp

 

alessiareya.hatenablog.jp

1日目

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まずはJR茅野駅からバスで美濃戸口へ。カーさえあればいつでも来れるのに…!

 

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ここ美濃戸口にある八ヶ岳山荘から美濃戸山荘への道は凍結している箇所も多く、チェーンスパイク、軽アイゼンが必要です。

 

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美濃戸山荘でトイレ(有料100円)を済ませ、北沢、南沢への分岐へ。行者小屋のテン場を拠点にするため南沢の方へ。

 

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樹林帯はトレースがあったので迷わずにすみました。目印が無いと迷いそうな箇所も多々あります。また、登り始めはグサグサの雪だったのですが、途中から乾いたふかふかの踏み心地に変わりました。終始ラッセルは必要ありません。


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横岳の展望良いですね。雪はしまっていて歩きやすい。


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もうちょい進むと、


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行者小屋のテン場に到着です。


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今回は小屋から少し離れた斜面に陣取りました。シャベル欲しい…

この日は移動とテント設営だけとし、夕食後速やかに就寝。

 

2日目

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いきなり赤岳山頂へワープです。

登りは暴風の文三郎尾根からということで、写真なんてそんなもん残ってません 笑。

実は今回、初めて文三郎尾根を登りで歩きました。登っている最中はこの斜面は下れるのだろうか?と不安になる急斜面です。


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トレースはしっかり踏み固められています。ただ、一部凍り付いている岩場もあり、前爪ありの10本ないし、12本爪アイゼンは必須でしょう。

それから晴れてはいたのですが風が強く、ふわっと身体が浮くこともあり、耐風姿勢を繰り返しながら慎重に進みます。


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赤岳の後は、文三郎尾根の分岐まで下り、中岳、阿弥陀岳方面へ降ります。中岳山頂からリッジラインがきれいに出ており、トレースも無いので雪庇を踏み抜かないよう慎重に歩きました。


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さてさて阿弥陀岳への取り付きです。これ、本当に一般縦走路なの・・・。
中岳のコルから少し登ると梯子が見えます。そこから少しだけ進んでみたのですが、自分の体力、技術に見合わないと判断し、引き返しました。

主な理由は下記の通りです。

・キックステップで前爪がようやく刺さるくらいの斜面かつ、雪が緩んで滑る事があり、ピックを斜面に刺して登る技術がなかった。

・上記技術を駆使して、後ろ向きに下り切ることが出来なさそう。

・ロープやアイスピトン、カラビナ、スリング、アッセンダー、ディセンダー等の登攀器具を所持してない。所持していたとしても扱う技術が無い。

お一人、山頂からピッケル1本で降りて来る人がいて、その方のお話も加味し、今回は断念しました。(日が出てきて、雪が緩んできたから登るなら早い方がいいよ、とのこと。)


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帰り道すがら左から硫黄岳、横岳。

 

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縦走路正面には赤岳。この後、文三郎尾根経由でテン場まで戻りました。登りは大変だったのに下りはスルスルと。以前は鎖頼りだったのにトレーニングの成果出てますね。

 テン場まで戻り、お昼ごはんを食べて昼寝しつつ、地図を見直して、阿弥陀岳へのルートを再考したりしました。

3日目

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前日は阿弥陀岳で心が折れてしまい、この日の行程はキャンセルし(地蔵尾根から横岳、硫黄岳)、ちょっと寄り道して赤岳鉱泉鉱泉から北沢経由で下山します。これが噂のアイスキャンディー!

南沢と比べて、北沢は歩きやすいですね。

 

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下山後、美濃戸山荘で一杯やりました。たまんねぇ。しかし、そう、この日は平日。茅野駅行きのバスがありません😥

たまたま自分が休みにしていたから、すっかり休日だと思い込んでいました。
※バスは土日祝のみ運行

ということでタクシーを呼びました。約6千円。バスなら千円なのに、ぐぬぬぬ。
と、今回も無事下山出来たのでOKとしましょう。以降は持って行った道具など。

今回の装備

テント(ドーム型ツェルト)

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寝床はヘリテイジのクロスオーバードーム2gです。そう、昨年の尾瀬や、くじゅう連山で水没してくれたこやつです。結露もしまくるのにまた懲りずに!ですって?だってポール混630gで軽いんだもん。今回は浸水せず!
張り綱はアルミペグを十字に固定した状態で巻いて埋めています。

グラウンドシートはsolのヘビーデューティ、マットは下からサーマレストzlite sol、sea to summitのイーサーライトXTインサレーテッドマット。イーサーライトは、R値3.2なのに妙に寒くないんですよね。
これらを組み合わせ、シュラフに入っていなくとも、エアマットの上にいるだけでも寒くありませんでした。

シュラフはイスカエア630EX(-15度)、シュラフカバーにsolのエスケープビビィpro。これで寒くなく、むしろ温かいくらいでした。気温は低い時でもマイナス10度にまでならなかったはず。

服装

上半身は、一番下からファイントラックのドライレイヤークール、icebreakerの260 ゾーン ロングスリーブ ハーフ ジップ、パタゴニアのR2ジャケット、ティートンブロスのTBジャケット。icebreakerだけだと汗冷えするので、ドライレイヤーを仕込んでいます。暴風吹き荒れる稜線でも寒くありません。

下半身はモンベルのジオラインEXP.タイツ、ティートンブロスのアブサロカパンツ(裏起毛)、モンベルアルパインパンツ(1世代前) 、靴下はモンベルのメリノウール極厚手、sea to summitのゲイター。靴はザンバランのマウンテンプロGT RR(2019年製)。暑い!ふくらはぎは汗びっしょりでした。

手はファイントラックのラピッドラッシュグローブ、MHWのファイアーフォール2ゴアテックスグローブ。ピッケルを握る方の手が冷たい、といった程度。

頭は、バラクラバ、ヘルメット、サングラス or ゴーグルはオークリーのキャノピーです。曇らずに頑張ってくれました。

寝間着は、R2の上にパタゴニアのマイクロパフフーディを着込んだくらいです。

 

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ザックはHMGの2400 ICE PACK(40L)にrawlowのストレージサック(たぶんMサイズ)。下山後のだらしないパッキングはご容赦下さい。

今回はテン泊拠点なのと、荷物を減らしたかったのでアタックザック兼用にしました。ザック自体の重さは800gちょい。パッキング重量は水無しで約17kg。ザック軽くしたのに何この重さ。

アイスパックはHMG公式から直接購入しました。関税がかかりますけど、その方が日本で買うより安い。ヒップベルトのオーダーはポケットをチョイス(Medium / Pockets on Hip Belt)。ヘッデンやスマホのバッテリー、ハクキンカイロ等を収納可です。

ご参考までに他にもTrucker Hat、Shoulder Pocket、日本への配送料も含め計$473.49。あと、関税やらで+5,300円。
ただ、注文が混んでいたようで昨年12月1週目注文で1月18日着でした。

今年の山行はこのザックメインでやってみます。
次回遠征はGWあたりで、さてどこに行こうか。