2018年4月29日-5月1日富山県立山DAY3
立山3日目です。
今日は山には登らず、温泉に入って帰ります。
元々、3日目は劔沢キャンプ場まで行こうと企んでいましたが、翌日から天候が悪くなり、しかも一時的に冬型の気圧配置になるということで早目に撤収することにしました。どうも最低気温がマイナス10度くらいになる予報らしく。
この記事は山行の感想や装備のまとめが中心です。
目次
朝ビール
帰ると宣言しておきながら朝っぱらからビールです。
今日は登らないと決めていたので余裕の朝飲酒です。冷やしておいたスコッチもおいしくいただきました。GWとは言え、平日の朝からすみません。
そしてこの3日間、世話になった寝床を片付けます。
風がほとんどなかったので雪ブロックを作ったり、フライの外側を雪で固めていませんでした。なので朝方の底冷えは中々応えました。ただ、そのおかげで撤収は楽チンに。
ええ、ホスピタリティはゼロです。人権ありません。
撤収後、雷鳥沢キャンプ場から雷鳥沢ヒュッテ、雷鳥荘を経由し、硫黄の匂いに釣られてやってきました。そう、ここは、
みくりが池温泉
日本で1番標高の高い温泉らしいです。訪れる前にキャンプ場でたまたま聞いていたドライヤーが無いという話。
温泉を上がってすぐのトイレ横にありました。以前はなかったのかも。
風呂上がりにコーラです。酒よりキマります。
温泉は内湯のみのようでした。程よい湯加減に眠ってしまいそうに。あと、外ほど硫黄くさくない 笑
ひとっぷろ浴びた後、室堂まで歩くこと10分ほど。すれ違う人には半袖の方もいました。名残惜しいですが、バスとケーブルカーを乗り継いで帰ります。
JR富山駅からTSURUGIという新幹線に乗り、
特急サンダーバードで帰ります。剱岳に雷鳥…名称の意味が分かって込み上げてくるものがあります(本当の由来は分かりません)
さて、以降は感想などなど。
今回の装備
行動中の服装
日中は15度ほどあり、テン場にいるだけなら半袖でもOKなくらいでした。行動中は、上はインナーから順に厚手メリノウールにソフトシェル(ノマドジャケット)、ハードシェルです。
下はジオライン厚手タイツにソフトシェルパンツ(ノマドパンツ)にシェルパンツ、ロングスパッツです。
上下インナーは薄手で十分だと思います。厚手でも暑いということはありませんでした。靴下は極厚手メリノウールです。
一応、考え方としては、私の歩き方が歩幅を狭く、ペースは遅めで汗をかきづらくというスタイルなので、行動中、休憩中の体温差を少なくし、立ち止まっていても汗冷えしないようにしています。
そんで寝巻きはインナーの上にフリース、薄手ダウンジャケ、下は厚手ジオラインタイツに薄手ダウンパンツです。これで明方がちょっと寒いかな程度でした。
あと全周につばのついた帽子にサングラス、手袋はヘストラのミトン型を使っていましたが、結構暑かったので防水のを1つで十分だと思いました。
テン泊
モンベル ステラリッジ テント 2型 本体(#1122533)+フライシート(#1122537) サンライトイエロー(SUYL)
- 出版社/メーカー: mont bell
- メディア: おもちゃ&ホビー
- この商品を含むブログを見る
テントはステラリッジ2、レインフライ、グラウンドシートは1番下にアルミ蒸着シート、その上にステラリッジ用のグラウンドシートです。アルミ蒸着シートの大きい方を持って来るんでしたね。
雪のため金属ペグが効かないので(ペグを2本使って十字にしたりと方法はありますが)、スノーアンカーを使いました。
スコップは持ってこなかったので、ピッケルのブレードで穴を掘り、後は手にテムレスをはめて整えていました。
寝床はサーマレストZ Lite SolのS、シュラフはモンベルのダウンハガー#2です。
ザック
グレゴリーのバルトロ65のM です。
今回の計画用に2018年モデルが入荷したのを好機にそそくさと店で背負ってそのままお買い上げです。
約2.5kgとやや重い印象でしたが、背中の形にフィットするのと、ウエストベルトを閉めた時の腰でしっかり支えられる手応えを感じ、これにしました。2日目はバルトロを背負って縦走しています。
ザックを背負っているというか、そのまま自重が増えたみたいな安定感があります(何か例えが悪い)
サブザック付きで普段はこれにウォーターリザーバーを収納するようになっています。初日の浄土山はこれをアタックザックにして登っています。
登攀装備
ピッケル、トレッキングポール、アイゼンは12本爪です。
要所要所で各々を収納することを見据えていたので2日目の縦走はバルトロを背負って登りました。
ピッケルやトレッキングポールを取り付けられるアタックザックがあると便利かな。
時間
山と高原地図の標準時間と比較すると、積雪していたとは言え、随分かかってしまいました。別山以降は大幅に遅くなっています。疲れないようにスローペースでの行動を心がけていましたが、もちょっとペースアップしても良かったかも。
発 | 到着時刻 | 出発してからの経過時間 | 山と高原地図の時間 | 備考 |
雷鳥沢キャンプ場 | 5:30 | 0 | 0 | 行動開始 |
剱御前小舎 | 7:33 | 2時間3分 | 1時間50分 | |
別山山頂 | 8:49 | 3時間19分 | 2時間40分 | |
真砂岳 | 10:25 | 4時間55分 | 3時間25分 | |
富士ノ折立 | 11:47 | 6時間17分 | 4時間00分 | |
大汝山 | 12:11 | 6時間41分 | 4時間15分 | |
雄山 | 12:49 | 7時間19分 | 4時間35分 | |
一ノ越山荘 | 14:32 | 9時間2分 | 5時間15分 | |
雷鳥沢キャンプ場 | 17:34 | 12時間4分 | 7時間00分 | 一ノ越山荘から室堂に寄り道してからキャンプ場へ。 |
気温と天候
最低気温がマイナス1度くらい、最高気温が15度くらいでした。風もほとんどなく、穏やかでした。稜線は時折、凪いだりしましたが風速10m/s以上はあったと思います。
日差しも強く、サングラスがないと目を開けているのが辛かったです。
反省
食事
毎夕飯をカレーにしていたのは失敗でした。2日目で飽きました。棒ラーメンや生パスタに乾燥具材を持ってくるなど工夫は出来たかなと。登った後の飯が楽しみなのに・・・!
メスティンで米を炊く労力もありますし、縦走後の支度が面倒臭い。食べ終わった後の食器類はウェットティッシュで拭き取っておきます。
行動食
ナッツ類、シリアルバー、乾燥させたひまわり・かぼちゃの種、どれも好き嫌いはないのですが、圧倒的に食べやすかったのはチョコレートでした。シリアルバーは水分が無いと辛いので次回は持っていかないと思います。余分に飲んでしまうので。
グッジョブな事
膝テーピングです。キネシオロジーテープを使いました。翌日は酷い筋肉痛を覚悟していたのですが、疲労感が段違いに浅いです。
巻き方は↓の通りです。
トレーニングの成果
プリズナートレーニング 圧倒的な強さを手に入れる究極の自重筋トレ
- 作者: ポール・ウェイド,山田雅久
- 出版社/メーカー: CCCメディアハウス
- 発売日: 2017/07/28
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
週1、2回の30分ほどのランニングとスクワットです。
スクワットは太ももとふくらはぎがくっつくまで腰を下ろすフルスクワットを30回×3セットを週1回続けていました。これのおかげで登りが本当に楽になりました。下りも膝が痛くなる傾向があるのですが、今回はいつもより楽でした(テーピングの効果もあるのかも)
あと昨年12月から雪山に慣れておこうと、月1回、氷ノ山に登っていました。
立山までのアクセス方法
富山県側からと長野県側から入る方法があります。
参考までに私のアクセス経路です。
梅田の阪急高速バスターミナル→JR富山駅→電鉄富山駅→電鉄立山駅→立山ケーブルカー→美女平→室堂です。
立山駅から室堂までの切符はweb予約可です。
私は混雑する前に立山駅に着けたので、スムーズに室堂まで辿り着けました。
出費
交通費が23,870円(行きのJR大阪駅-室堂間は夜間高速バス、帰りは新幹線+特急)
室堂でのテン泊代、飲食料や温泉に入った雑費が約4,000円。
思ったより費用がかからなかった印象です。
山行感想
普段、意識して人に感謝することはないのですが、奥地の山小屋で飲み物を買ったり、温泉に入ったり、キャンプ場があり、トイレがあり、水場があり、登山拠点への交通路が整備されてあり、思いついた時に山に登ることが出来るのは、こういった環境を整備下さって、維持してくれている人がいるからなんだと思うと、言葉に詰まってしまうような感情になってしまいました。
いつまでも山に登っていたいと思うのですが近年、登山者の増加に伴い、様々な問題が発生しているようです。
そういった問題に微力ながらも力添えしていきたいと思います。昨年は乗鞍岳で登山道整備のクラウドファンディングがあったので、他の山でもそういった企画があれば参加してみようと思います。
次の計画
夏は尾瀬を歩いて、ついでに燧ケ岳に登ってみたいなと。北岳も行ってみたいし、八ヶ岳の縦走に、駒ケ岳(甲斐、木曽)も気になっています。まだまだ登りたいところがたくさんありますね・・・!
DAY1の記事はこちら
DAY2の記事はこちら