NINJA TARP(ニンジャタープ)活用
夏キャンプ用に装備を軽くしたいと思い、以前購入したNINJA TARP(ニンジャタープ)でタープを張る練習をしてみました。
基本形含め3種類を試しました。パーツ名称や細かな機能は後半で。
目次
張り方のバリエーション
広げた状態
幕体の大きさは280cm×280cm、500g。
今回はタープポールの代わりにトレッキングポールを使います。
トレッキングポールは上記のように収納した状態で60cm。
基本形
ニンジャタープの基本的な張り方です。
幕体を広げ、四隅のジョイントポイントに張り綱を取り付け、ペグダウンしただけです。前面のトレッキングポールは130cmまで伸ばしています。
写真だと分かりづらいですが、後ろにもう1本あります。
前方ポールのみ
後ろのトレッキングポールを外すと、後ろ左右のテンションスリーブと張り綱が緩むので引っ張って調整します。
ツェルト風
正面
後ろの幕体を手前に折り返して、ジョイントポイント同士をくっつけてシュラフ置き場を作っています。
雨が降ることを考え、前室を広めに取っています。出入りしやすさと、雨よけを考慮し、ポールの長さは1mほど。
強風のときはもうちょっと短くした方が良さそう。
背面
後ろからみたところ。設置時に強風が吹いていたので左のほうが膨らんでいます。
四隅以外に後ろも張り綱を伸ばし、ペグダウンしています。
張り綱とジョイントポイント
ジョイントポイント
これは後ろ左右の部分です。左の黒いロープが張り綱の先です。これをタープのジョイントポイントに引っ掛けます。
これは前左右のジョイントポイントです。ツェルト風にしたときは前のジョイントポイントに張り綱を引っ掛け、そこに直接ペグダウンしています。
ジョイントポイントに直接ペグダウンすることも出来ますが、ペグに偏った力がかかり、ジョイントポイントが故障するのを懸念し、あえて張り綱に打っています。張り綱はダメになっても流用出来ますしね。
これは折り返した幕体中央のジョイントポイント。ここは風の影響が無いのとテンションをかけるわけではないためポール用のリングに直接ペグダウン。単純に幕体の位置調整用です。金属同士の干渉による摩耗を考慮すると間に張り綱を挟んでもいいですね。
グラウンドシート部
これはシュラフ置き場の幕体折り返し部分。ジョイントコードを引っ張り、幕体を絞ってシュラフを置く位置を安定させています。
緩いと風ではためきます。
折り返し部分はジョイントポイント同士を留めているだけ。
小物ポケット
入り口右ポケット。ここは幕体が余っていたので折り返してジョイントポイントで留めています。たまたまポケット状になってしまったのですが、小物入れに使えそう。
シュラフ設置
奥にシュラフを入れたところです。
シュラフの足元。頭位置も幕体ギリギリの位置。横幅もシュラフがはみ出ないギリギリの位置。地面から浸水する可能性があるので、グラウンドシート部である幕体の折り返しはもっと余分に取った方がいいかも。
パーツ
ジョイントポイント
ジョイントポイントです。幕体周囲と中心に計21箇所あります。
張り綱を留めたり、ジョイントポイント同士を留めたり、もう1枚ニンジャタープがあれば結合することも出来ます。
これのおかげで色んな形に調整しやすいわけですね。
テンションスリーブとアジャスター
幕体を絞ったり、開く時にテンションコードを引っ張ったり、伸ばして調整します。
黒いパーツがアジャスターで、ここを持ちながらコードを調整すると作業しやすい。
テンションコードを引っ張っているところ。
アジャスターをつまんで、テンションコードを伸ばしています。
ポールリング
スリーブの中心にあるポール用リング。
トレッキングポールのプロテクターを外し、石突きを露出させてリングに通します。
通した後はプロテクターを被せておきます。
プロテクターを被せて、ポールをタープ内側へ入れると、
こんな感じで小さな「ひさし」が出来ます。
縫い目の部分がポール調整位置かな。
奥に入れるほどひさしが大きくなります。
天井ループ
マジックテープになっています。ランタンとか吊るせるかな。
おまけ
ウイングタープ
幕体を正面から見たところ。
ポールの長さは130cmにしています。しかし天井が低く、座っていても圧迫感がありそうでした。
フロアレスシェルター風
幕体を正面から見たところ。
正面にポールを2本立てています。張り綱、テンションスリーブを絞って微調整し、うまく張れました。1人で椅子を置いて居座る分には十分な広さです。少し窮屈かもしれませんが2人くらいならいけそう。
後ろから見たところ。
ツェルト風その2
幕体の折り返しを余分にとっています。手前のガイポイント2つ分とっていたのを1つ分にして寝床を広くしています。テンションスリーブを絞っていないのでぶかぶかです。1人で寝るには十分な広さになりました。
タープ泊
ニンジャタープでタープ泊したときの記事です。
と、こんな感じでニンジャタープをツェルト風に使ってみました。
夏であればシュラフの口元を縛り、洗濯ネットで蓋して蚊対策すれば眠るときも安心です。
余談ですが、モンベルの岳人元編集者である服部文祥さんは著書のサバイバル登山入門によると厳冬期でもツェルトとシュラフで寝泊まりされるようです。
さすがに積雪地域は避けられているでしょうけれど。
このタープでどこまで行けるかな。
さて、夏用のシュラフを手に入れねば・・・